全国でも特に金運が謳われる神社が3つあると言われています。一つは山梨県富士吉田市にある新谷山神社。もう一つは、千葉県館山市にある安房神社。どちらも関東近辺ですが、もうあとひとつが石川県にあり、それが北陸最古の神社『金劔宮』です。
毎年、初詣に白山比咩神社へ向かうのですが、その少し手前の通り道にある神社で、ここにも神社あるんだなあくらいにしか思ってなかったのですが、実はこれがすごいパワースポットと知ったのは最近でした。せっかくなので行ってみました。
男段と女段
この神社にむかう鳥居はふたつあります。

この神社の神様は、勝利や繁栄に強いちからがあるので、なんだか男性的な性質のものを後押しするような感じがあります。
男段は、急ですが短く、女段は少しゆるやかに長く、参道を登っていきます。
南参道の鳥居。女段です。
女坂を登ったところ。
二本の公道を横切って境内に入ります。(公道を渡らない連絡通路もあります)
この場所が北陸における大和文化の拠点になっていたそうです。崇神天皇3年、紀元前95年くらいの創建とされていて、これは北陸最古とのこと。白山比咩神社はその4年ほど後につくられたと伝わっています。
御祭神、主神は天孫降臨の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)
天皇家は、アマテラスの直系であるというのが古事記や日本書紀のお話ですが、その天照大神の孫にあたるニニギノミコトは、地上に降り世を治め、人間のように寿命を持った最初の神とされています。つまり天皇の祖神と言われています。
ニニギノミコトの名は稲穂がにぎやかに実るという意味で、五穀豊穣の神として祀られることが多く、また倭の国日本を治めた祖であることから、金劔宮は戦にかける名将源義仲や源義経、足利・富樫・前田等、歴代武門藩主の崇敬が篤かったのだそうです。当時にしては異例だった前田家の繁栄、加賀百万石はここにもゆかりがあるのかもしれません。
最強金運の神様
金劔宮には境内社がたくさんあります。その中でも金運は、乙剱社というお社にお願いするとよいそうです。ニニギノミコトの子であるヒコホホデミノミコトが祀られたお社で、参拝された方が清酒をお供えしていました。
奥には石川県指定天然記念物のウラジロガシ林が広がっています。
ひとつひとつのお社にご挨拶してお賽銭し、お詣りするのがよいそうで、 実際にそうされてる方も見かけました。だけど、ここに立って空気を吸うだけでもご利益がありそうないい感じの場所です。北陸最古というだけあって、歴史を深く感じることもできます。
御守りとおみくじ
じっくりとお詣りをした後は、社務所へ寄ると、金色の金運御守があります。おみくじも、七福神のどれかが入っているものなので、楽しいです。
我が家へ来たお守り。おみくじは末吉でしたが大黒さまが出てくれたので、裕福に期待。
数年前に膝の手術をした母が、するすると階段を上って「膝が痛くない」と言う、不思議な、スッとするようないい空気の神社です。まだ私には金運のご利益はわかりませんが、日本を代表するような経営者たちに愛される神社なのだそうで、お詣りしてみると何か仕事でいいひらめきがあるかもしれません。
【金劔宮 きんけんぐう】
白山市鶴来日詰町巳118-5
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