厳選された器に美しく盛られた至高の料理に真心のこもったおもてなし。地元の食通達も足しげく通うという日本料理の名店「料理 小松」を本日はピックアップ。
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感動の出汁使い
香林坊・片町の繁華街から少し離れた金沢市幸町の路地裏にある「料理 小松」。昨年鱗町から幸町へと移転しました。
店内は檜の一枚板が印象的なカウンター席のみとなっており、BGMは流れておらず凛とした空気が漂っています。
まずは食前酒代わりの牛乳と米麹の甘酒を同割にしたお飲物からスタート。
お料理一品目は「フグの白子の飯蒸し(いいむし)」。
クリーミーなフグの白子ともち米は実によく合います。白子の皮の適度な塩味が食欲を刺激します。
続いて「蛤のお吸い物」。出汁の旨さが際立つとはまさにこういうことなのでしょう。実に美味しいお吸い物でした。もちろん大ぶりの蛤も食べ応えがありました。
続いてお造りです。
この日のお造りは鯛、バイ貝、ヤリイカ、トリ貝。右側にある鰹を効かした土佐醤油か、20日間寝かしたポン酢とともにいただきます。ちなみに器は蛤の形をしていて、3月に使う器なんだそうです。「料理 小松」はお料理だけでなく使用する器にもかなりこだわってるという印象を受けます。
ちょうど旬を迎えている鯛は、ひと塩をして水気を抜き、旨味が引き出されておりとても美味。またヤリイカは丁寧に細かく切れ込みが入れられており、口の中でホロっと溶けるような印象すら受けるほど柔らかくて大変美味しかったです。なおこの日は鯛の肝(写真手前左)もいただくことができました。鯛の肝って珍しいですよね。
続いてはこちら。
大変珍しい「生くちこ」。お椀の蓋を開けると潮の香りが広がり、生くちこ独特の優しいほのかな甘味も味わいつつ一気にいただいてしまいました。こちらも大変美味しい。
続いて八寸。
春らしい華やかな八寸。右下はあん肝も甘く炊いたもの、左下には鯛の白子。含め煮と言って鰹の出汁を効かせて炊いてあるそうです。
染付けの器には、錦玉子、車海老、金柑とイクラ、菜の花、バイ貝、鹿児島産のタケノコ、ホタルイカ。金柑とイクラは金柑ごといただきます。金柑の甘みとイクラの塩味が見事に調和していました。ホタルイカは柴漬けをみじん切りにし、床をつくり、そこに漬け込んで色付けをしたものです。
続いて「のど黒焼き」
個人的にのど黒は「焼き」が一番うまいと思います。最高でした !!
お食事前の最後のお料理がこちら。
豆腐蒸し。出汁が効いた餡がこれまた大変美味しい。シンプルながらもとても印象的なお料理でした。
この日のお食事は鱒のご飯、卵のお吸い物、香の物。
鱒のご飯の上には山椒の葉がふりかけられており、それがいいアクセントとなっています。お替りもできるということなので遠慮なくお替りさせていただきました。
食事後、目の前で作ってくれるお菓子。
グリンピースと加賀丸いも合わせた餡。菜の花をイメージしているそうです。
お料理一品ごとにときめきを感じ、味に微笑む。そんな至福のひと時を過ごすことができました。
料理 小松 の口コミ
店舗情報
店名 | 料理 小松 |
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ジャンル | 日本料理、懐石料理、割烹・小料理 |
TEL・予約 | 076-224-0118 |
WEB | |
住所 | 石川県金沢市幸町11-29 |
営業時間 | 18:00〜 |
定休日 | 日曜日 |
カード | 不可 |
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