ちょうど北陸新幹線が開通した2015年あたりから、板前バル、割烹バル、日本酒専門バルなどの“和バル”と言われるバルが登場し、ブームの気配??!などと言われていましたが、そんな和バルブームのはるか昔、今から60年近く前の1953年に、正真正銘の和バルが金沢に登場していたことをご存知でしょうか?!本日はその”本物の和バル”で午後4時以降に食することができるスペシャリティをご紹介します。
そもそもバルって何?!
2000年頃から、よく耳にするようになった「バル」。そもそもバルってどういう形態のことを言うのでしょうか?!ちょっと調べてみるとこのような説明を発見しました。
バルとは、食堂とバーが一緒になった飲食店を指し、スペインやイタリアなどの南ヨーロッパにおいては酒場、居酒屋、軽食喫茶店のこと。特にバル文化が発展しているスペインでは、バルは、朝や昼間にはコーヒーやお酒、そして夕方には仕事帰りなどに気軽に立ち寄って一杯飲んでいくようにスペイン人の生活の一部となっています。
朝から夜まで、人々が集い、飲食をするだけにとどまらず、ある意味で地域のコミュニケーションの場になっている….、それこそがバルなわけです。その意味では、今回ご紹介する和バルは正真正銘、この定義に合致するのであります。
和バルのスペシャリティとは?!
ご紹介が遅れました。今回ご紹介する、金沢を代表する和バル、それは金沢駅内にある「黒百合」でございます。営業時間は10:00〜22:00。この12時間、お客さんが途絶えることはありません。もちろん駅にありますから、観光客の方もたくさん訪れています。しかし特筆すべきは、地元の人の多さ。開店間もない時間には、近所に住んでいると思われる方が、ジョギングの途中でふらっとお店を訪れて、ビールを飲んでいたり、今回訪れた時も、常連さんと思われる方が、店員の方と仲良く話している。お客さん同士で楽しく話している。さらに、別の机に座っていたお客さんが知り合いだったらしく、「おぉ!久しぶり!」なんて言って、会話が弾む。ここは、単に飲食する場ではなく、もはや地域のコミュニティの一つとして、絶対的な地位を確立していると言っても過言ではないでしょう。
そんな、黒百合には、16時以降にならないと食べられないメニューがあります。今回はそのメニューを求めて黒百合を訪問した次第です。
さて、その16時以降のスペシャリティとは??!
こちらです。どて焼き。ちょっと甘めの味噌がビールに合うんです。黒百合はおでん屋さんですから、もちろん金沢おでんを食することができますし、いろいろなおつまみや、お刺身などもあります。しかし、もし16時以降に入店するのであれば、このどて焼きは必ず食べて欲しいな!と思うわけです。
そして、ぜひ観光で来ている人が横にいたなら、
「どて焼き食べた方が良いですよ!」
などと声をかけて欲しいのです。
黒百合なら、そんな声をかけてから、あらたなコミュニケーションが自然と始まります。そんな「場の力」をもった、正真正銘の「和バル」なんです。
店舗情報
店名 | 黒百合 |
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ジャンル | おでん、郷土料理、居酒屋 |
TEL・予約 | 076-260-3722 |
WEB | |
住所 | 石川県金沢市木ノ新保町1-1 金沢百番街 あんと |
営業時間 | 10:00〜22:00 |
定休日 | 無休 |
カード | 可 |
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