飲食店の世界において、「日本食」「イタリア料理」といわれるジャンルは、どちらも成熟したジャンルとなっています。そういった中で、それぞれに変化を求める気運があるのも事実。今回ご紹介する「ボナセーラ」は、イタリア料理を主としながら、イタリア料理に和食材を積極的に用いることで、イタリアンと和を調和させた和風(創作)イタリアンの先駆け的存在のお店。和洋折衷ならぬ和伊折衷が楽しめるお店として注目を集めています。
そもそもなぜ日本とイタリアの相性がいいのか
食文化は、地理的な特徴からの影響を強く受けるんです。実は、日本とイタリアって、とても似ているんです。まず「南北に長い」。さらに「海に囲まれている」。そのため、日本とイタリアは、新鮮な魚介類や種類豊富な野菜などが手に入りやすいという特徴を持ちながら、お互いが発展してきたわけです。そのため、日本料理とイタリア料理は親和性が高いと言われているのです。では、実際にボナセーラの料理をいくつかピックアップしてみましょう。
チーズ茶碗蒸し
ルックスは100%日本料理の「茶碗蒸し」なのですが、実はチーズの濃厚な味がする「チーズ茶碗蒸し(¥650)」なのです。茶碗蒸しの具も、日本料理のそれと同様、エビなどが入っています。チーズと茶碗蒸し?と思っているそこのアナタ!本当になんの違和感も感じず美味しくいただけます。一口目から最後の一口まで、日本とイタリアを行き来しているような、そんな感覚さえ感じることができます。ちなみにこのチーズ茶碗蒸しは、通常出来上がりまで15分程かかるのですが、夏季限定の「冷製 チーズ茶碗蒸し」であれば、「食べたい」という欲求に即時対応してくれるとのことです。
和食材が大活躍する二品
ささみの柚子胡椒クリームパスタ(1,200円)。クリームパスタは、数あるパスタの中でも「濃厚な味」のパスタという印象が強いのですが、このネギとささみがその濃厚さに適度に反応し、さらに柚子胡椒が効いているので、クリームパスタなのにどこかサッパリとした印象さえ感じます。
そのため、どんどん食べれます。パスタを巻くフォークの回転数が時間の経過とともに増えていくのが分かるぐらいです。
もう一品は、何だか分かりますか?!こちら、「卵焼き〜ボナセーラ〜風(¥800)」です。実はこちらは、
このようになっていて、いわゆる「オムレツ」が卵焼きの形で提供されるわけです。味付けにはポン酢を使用しているため、本当にサッパリとしています。ちなみにこちらは洋風のネギ焼きといった印象も受けました。
このようにイタリアンに和食材を積極的に活用することで、新しい変化や発見をすることができます。次はどんな和風(創作)イタリアンのメニューが登場するのか、注目です!
店舗情報
店名 | ボナセーラ |
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ジャンル | イタリア料理 |
TEL・予約 | 076-256-0781 【予約可】 |
WEB | |
住所 | 石川県金沢市片町1-1-22大倉ビル1F |
営業時間 | 18:00~26:00 |
定休日 | 不定休 |
カード | 可 (JCB、AMEX、Diners) |
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