人は皆、年老いて、やがては死を迎えます。
病状も人それぞれですよね。
「いつか」のことを考えて胸を痛めている方もおいでるのではないでしょうか。
ご家族のことだけではありません。
皆様ご自身も、将来のイメージはできているでしょうか。
住まいのこと
お金のこと
人間関係のこと
趣味のこと
介護を受けるときのこと
そして死を迎えるときのこと・・・
高齢化が進む日本で、注目を集めている医療サービスがあります。
それが今回ご紹介する「訪問看護」です。
訪問看護とは
訪問看護とは訪問看護ステーションから、病気や障害を持った人が住み慣れた地域やご家庭で、その人らしく療養生活を送れるように、看護師等が生活の場へ訪問し、看護ケアを提供し、自立への援助を促し、療養生活を支援するサービスです。
出典:一般社団法人全国訪問看護事業協会 より
訪問看護は、訪問看護ステーションから、看護師さんや医療従事者(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等)の方がお家に来てくださる医療サービスです。
訪問看護ステーションに限ったことではないようです。
一部の病院や診療所などの医療機関も、看護師等がご自宅を訪問し、看護ケアを提供しています。
自宅で看取るということ
現在、日本人の大半は病院で亡くなっています。
その一方で、自宅で死を迎える人も増えてきています。
皆様は、死をどこで迎えたいですか?その時のことを想像できますか?
2010年の「人口動態統計」によると、死亡場所の構成割合は、病院77.9%、自宅12.6%です。その一方で、2012年の「人口動態調査」「人生の最終段階における医療に関する意識調査」では、人生の最終段階を過ごしたい場所として自宅を選んだ方が71.7%いたのです。
病院では、家族がいつも付き添う訳に行きません。
病院は他にも入院されている方がおいでて、周囲に他の患者の方がいると落ち着かないでしょう。
病院の規則があったりして、
自宅とは違って好きなように生活することはできません。
終末期の患者の方の中には、回復の見込みがないなら、
自宅での日常にかえりたいと感じる方がたくさんおいでるのです。
訪問看護は、医療の知識のない家族にとって、心強い支えとなるでしょう。
自宅での看護が主流の時代に
時代の要請でもある「訪問看護」。
医療のあり方としては、これからの主流となる予感さえします。
ぜひ皆様の選択肢のひとつとしてカウントして頂けたらと思います。
参考文献
「訪問看護便利帖」介護と医療研究会著 株式会社翔泳社
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