心地の良い静寂に触れる。めくるめく禅の世界へようこそ。

スティーブ・ジョブズが禅を学んでいたことから、海外で密かなブームになった「禅」。昨今は禅のエッセンスを取り入れたビジネスマンも増えています。でも禅って哲学的で難しそう。少なくとも、禅が話題にのぼることのなかった私には遠い世界の話でした。それが最近、少し身近に感じます。それは通っているヨガで、座禅を組んで瞑想をするクラスができたから。最初は雑念ばかり浮かんだ瞑想も慣れると時折「無」になる瞬間があり、終わると脳がすっきりします。頭が掃除されたような感覚…これは、ひょっとして面白いのかも!こうして禅について興味を持ち、今回初めて鈴木大拙館に行きました。世界的な仏教哲学者・鈴木大拙の生涯とその思想についてレポートします!鈴木大拙館の館内は「展示空間」「学習空間」「思考空間」という3つの空間で構成されています。奧の光にいざなわれ、いざ館内へ。「展示空間」で鈴木大拙直筆の書とその解説を学びます。いくつか言葉が並んでいる中でも私が印象に残った言葉は、「妙」という単語。きっと人によって刺さる言葉も違うのでしょう。

「学習空間」では、禅にまつわる日本語・英語の書物がずらり。難しそうな分厚い本だけでなく、i Padや雑誌も揃ってあります。間接照明と贅沢な余白、そして鈴木大拙の書。禅の世界に触れながらのんびり30分ほど読書しました。入館料300円ですが、この部屋で読書できるだけでも元が取れます。

そして庭に出ると、目をひくのは真っ白な建築物。メインの「水鏡の庭」です。機能性、装飾性を排除した禅の建築物。余白や見えない部分に何をくみ取るか、人によって感じ方が違うことでしょう。晴れた日は晴れを、雨の日は雨を、ただ映し出す水鏡。時折描かれる波紋も美しく、しばらく眺めて過ごしました。

ちなみに、入館せずとも散策路へ進めば、名物の「水鏡の庭」が無料で楽しめます。お散歩がてらにどうぞ。詳細はこちら!

住所

金沢市本田町3丁目4番20号

HP

http://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/

TEL

076-221-8011

 

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