外国人のおもてなしに最適!ひがし茶屋街「茶房一笑」

脳トレという言葉が流行ったのは、任天堂が新しい層を取り込もうと大人用クイズゲームを発売した頃でしょうか。あれから脳の活性化が叫ばれ様々なゲームや本が登場していますが、もっと実践的な脳トレがあります。それは、英会話。thai別に得意である必要はなく、むしろ下手だからこそ話すのが脳トレになるのです。考えてみれば、たとえ相手が日本人でも初対面でお話を続けるのは大変なこと。それが異国の人、それも英語となればその労力は倍増します。えっ、10万ドルっていくらだっけ?わ、前田利家について質問がきた!あれ、「仕える」ってどう言えばいいの?算数、歴史、国語と様々な分野を使い頭の中は大混乱、それでも返事をしなければなりません。相手は目を輝かせて待っているのだから。別れた後は軽く疲れますが、それが妙に心地よく、達成感さえ感じます。金沢には多くの外国人がいるので、カウチサーフィンやmeetup、街のボランティアで彼らと気軽に接することができます。お試しあれ!

さて、先日私が案内をしたのはイタリア人のマルコ。「文字も読めないし、自然の木々もなんか違う。だけど全然違うっていうわけじゃない。歩いているだけで発見がたくさんあるんだ。」緑茶、特に抹茶や玉露がヨーロッパでは高価なことから、日本ではお茶を楽しみたいという彼。そこで今回案内したのは、ひがし茶屋街にある茶房一笑(さぼういっしょう)です。issaお茶とお菓子で1,080円といいお値段ですが、どれも上質で英語メニューもあるのでおもてなしに便利です。ここは本来加賀棒茶が有名なのですが、彼は迷わず抹茶を注文。そうよね、イタリアでは高いものね。昭和天皇に献上したお茶があるのでそれを説明しようと思ったのですが「献上」が言えず、「このお茶はエンペラーも飲んだお茶だ」と言いました。すると、とたんに目の色が変わった彼。「この店は雰囲気もいいし、香りもいい。安くないけれど、高すぎるわけでもない。エンペラーが飲んだお茶を楽しめるなんてとても良い経験だ!」しまいにはお母さんにも飲ませたいと、お土産に5袋も購入していました。恐るべしエンペラー効果! (もし天皇が飲んでいなかったらどうしよう!)

ただ、お店を出た後、ちょっと残念そうに一言。「たくさん買っちゃったけど賞味期限がこんなに短いなんて知らなかった。僕は毎日飲むけれど、プレゼントした相手が飲み切れるか心配だ。」イタリアでは、お茶の賞味期限は1年以上あるそうです。そうか、次からは賞味期限をチェックしてあげよう。新たな課題が見つかりました。

ちなみに茶房一茶では2階に展示スペースがあり、運が良ければ出展者の方にお話を伺うこともできます。私が訪問した時はお花の展示がありました。例えば下の写真は、剣山を使わずに作った珍しい作品。img_4215

枝が長いのでバランスをとるのに苦労したそうです。こういう説明を聞くと、より楽しく鑑賞できますね。11月2日~30日は「山下一三 色絵磁器展 -おもしろがるをつくる-」が開催されます。お茶とアートを楽しみに、足を運んではいかがでしょうか。

今回訪れたお店はこちら!

店舗名

茶房 一笑

住所

〒920-0831 石川県金沢市東山 1-26-13

TEL

076-251-0108

営業時間

10:00~18:00 ラストオーダー 17:30

定休日

月曜日(祝日は営業・翌日休業)

 

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